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【ネタバレ有】7Days To End With You が面白かった話 感想記事

前回の記事

7Days To End With You…凄く良かった。

終えた後の熱量がありすぎて…一気に書いた。感想記事を書くつもりだったけど…。
長くなりそうだったんでいっそのこと…と前後編に分けた紹介記事になった。
そういうこともある。

今回はネタバレ含む感想とかゴチャゴチャ日記です。

着地点が分からないままキーボードを叩いている。

目次

 

好みに素直に

こういうゲーム…好きそうだったので…。珍しくセールを待たずして買った。
買っても積んじゃう事が多いのでセールを待つタイプの人ではあるんだけど、
発売されたらすぐやりたかったので買った。

結果的にその選択は大正解だった。えらいっ!

でもSwitch版発売で知ったけど、元々Steamとかアプリ版で発売されてたみたい。
全然知らなかった。と同時に自分のアンテナが錆びてきているのを感じた。うへー。

 

解釈と余地

配信時 にも何度か言ってはいたけど、物語に余白があって解釈に幅があるのがいい
制作者側もそこはすごく意識していると感じる。ゲーム内でも言ってるし。

赤い髪の人をなんて呼ぶか?主人公を何と名付けたか?
これは人によって違う部分なので…。いいよね…。
デフォルト名を最初に提示されないからこその要素。

まぁ…暗号を読み解くことで真の名前…があると知るんだけども……。

そこは仕様上しゃーなし…とも思うけど、法則が一切関係ない名前にしてほしい気持ちもあった。
まぁそうすると絶対解けないから解読ゲームとしてはどうなの…ってなっちゃうんので…。

ああ、でも Under Tale もそういえば…か…。

…まぁ、それは置いといて…。彼女…ないし彼をなんて呼ぶか?という所に
プレイヤーのネーミングセンスや癖が見えるのが良い。

これはおしげとルリの物語…。

トレーラーやゲーム内でも【知らない人】や【その人】って呼び方をしているのも
女性とも男性とも断言しない余地の部分を作るためかなって。自身に関しても。

女の子同士にも見えるし、男の子同士かもしれない。男の子と女の子かもしれないし
女の子と男の子かもしれない。人に見えるだけかもしれないね。

それはひねくれすぎ?でも俺…ホムンクルスだし…。

おしげ…かわいいじゃん…。と驚いてしまった。

鏡が割れてるのも、おしげが自分の姿を見てショックを受けないように…。という
彼女の配慮と自分は受け取ったんだけど、それは同時にプレイヤーに対して
(おしげの姿を)「どう受け取るも自由」と伝えているようにも感じられた。

(私は赤い髪の人の事を女性として接していたので以下、彼女と呼ぶ)

 

暗号と愛着

こういうゲーム、法則に気づける人は一瞬で気づくんだけど…自分は気づけなかった。

ただ、あーでもないこーでもない…って色々試しながら埋められたのはゲーム体験的に
本当にかけがえがない……凄く良い体験が出来たと思う。本当によかった…。

彼女には砕けた言い方をしてほしい。

自分で言葉を埋めていったからこそ…。胸を打つ言葉になる。

短い単語の組み合わせなのに…伝わる…。

見た目や行動以外の要素として、名前や話し方にプレイヤーがある程度干渉出来るのもあり
自分で呼び方を決められたからからこそ…愛着が湧くというか…。

「異国の言葉を覚えるならその国の恋人を作れ」みたいな話も分かる気がする。

このゲームを起動して最初に感じた事、使われる架空言語がドットの塊でなく
アラビア語タイ語だったとしても本質は同じだなということ。なぜなら俺は
タイ語アラビア語も分からないから……。ドットの架空言語でもそれは変わらない。

だからこれはゲームに限った話じゃないな~と思いながらプレイしていた。

でも早速ゲームの話で例えるんだけど…。ポケモンSVのセイジ先生も言ってたな。

エグい剃り込み入ってるけど本当にめちゃくちゃいい事言うんだよなこの人。

まぁゲームの話っていうかコレ、現実でも同じだよ!というメッセージだね。

 

楽しむ才能

このゲームを楽しむためにはどれだけのめりこめるか…みたいな…。感情移入と
言い換えてもいいかもしれないけど、そういうのが無いと楽しめない気がする。

冷めた目で見てしまうと魔法が解けるというか…夢から覚めるというか…。
じっくり向かい合って遊ぶのが良いのかなと思う。

7Days To End With You、パズルゲームの要素もあるんだけどそれは側面でしかなくて。

すぐに言語の仕組みに気づいてしまった故に楽しめなかったり、暗号を解くぞ!という
気持ちで向かって簡単すぎる…と冷めてしまった人も見てしまったので…。

自分は察しが悪いからこそ楽しめたのかもな…。というのと、向き合い方が合致した感。

この子を好きになれて良かった…

ゲームにのめり込んでロールプレイを楽しみたい時、真摯に向き合いたいゲームは
茶化されたり誘導されたりネタバレされると現実に戻されるようで冷めてしまう。

そういう意味ではこういうタイプのゲームは配信せず一人でじっくり向き合うのが
個人的には一番良いと思っているんだけど、配信でプレイ出来たからこそのルートというか
辿り着き方、着地点を見つけられた気もする。今回は。一人じゃそういう解釈…
できなかったな~とか いい意味で色々な人の味が出て刺激を受けた。

まぁこういう方向の作品だと思ってなかったからこそ配信でやったので…。
初見でそれに触れることが出来たのは本当にかけがえのない…最高の体験だった。

配信でのプレイは一歩間違えるとネタバレや過度な誘導、冷や水のリスクもあって
極上のゲーム体験は出来なかったと思うと…危なかった。

今回は運が良かったとも言える。

 

ギミック

やはりこのシステム…。読めない文字が少しずつ分かっていく体験。
一つ分かると連鎖的に他の部分も分かってくる…っていうのはクロスワード的な…。
そのパズルの要素とアドベンチャーとノベルの要素、何度も7日間を繰り返す…という
シチュエーションとも相性が良く いい感じに組み合わさっているのが好き。

ゲームを終えた時に自分だけの辞書が出来上がるという達成感もいい。
好きなギミックの一つにプレイヤーの記憶や体験が謎を解くカギになってるのが好きだ。

フラグ立てしなくても本人が知ってたら解除できる…みたいな…。
ただ初見プレイの一番最初は気づけない…みたいなものだと良し。

本作で言う隠し部屋のギミックはまさにそれ。
最初にこの部屋に来ることも鍵を見る事も出来るが…ただ序盤に来ると何が何やら分からない。
ある程度辞書を埋めてから来ることで意味が分かる仕掛け。最高。

そしてロックを解除する事でこのゲームの真実が少しずつ見えてくる…。

これってさ…!「トロ」の部分じゃんっ!!

持ってる単語を適当に入れたら開いちゃった!では…結果は変わらないかもしれない。
………が…ゲーム体験的には…それはとても…悲しい事だと思う…。

でも図らずもそういう結果になってしまった人もいたかもしれないな…と思うと…。
こういう部分を一切知らないままプレイする事が出来た俺は恵まれている。

本当にかけがえのない体験で…めちゃくちゃ幸福な事だ……。

 

俺が好きなゲームって結構こういうので…。到達する真実が悲しい展開だったり、
裏テーマや衝撃の事実…みたいなものを好む傾向があるんだけど、それが衝撃すぎると
それ(裏テーマ)ばかりがネットで有名になってしまうケースも多くて……。

だからこそ知れて興味を持つ…みたいな事も実際よくあるし、それが無ければ
知りようが無いこともあるんで…多少のバレはしょうがない、みたいな気持ちも少しある。

読めた時の興奮…最高…!!

でもやっぱりこういうのって何も知らない状態で触れるのが一番おいしいんだ…。
だから今回本当によかった。興味持った瞬間買ってすぐプレイして本当によかった。

 

おわりに

何かもっと色々語りたい事は沢山あったんだけど…文章を書くの苦手だし…。
着地点を構成する力が無いのに勢いで書いたから…段々分からなくなってきた。

でもまぁいいじゃんそんなの。書きたかったから…。
どこかにこの熱を…気持ちを出力したかったので…。

ありがとうございました。満足した。

 

おまけ

この記事で語ったような事を配信時に言ってたのでその動画も置いときます。

こういうゲームが好きトーク (7 Days to End with You ネタバレ注意)