NRSGのRTAブログ

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Needy Girl Over Dose 感想雑記

※本記事は『NEEDY GIRL OVERDOSE』の各エンディング、
および最重要ネタバレに触れたり触れなかったりしますのでご注意をば。
未プレイの方は下記URLへアクセスして購入&プレイをしましょう。

あとDDLC及びDDLC+(ドキドキ文芸部!)のネタバレも一部含みます。
(プレイしていなくても読める内容かなとは思います。)

他にも記事を書いてるうちに別のゲームのバレも含むかもしれないが…
しょーがないだろ!!俺がこういうの好きなんだから…!!

やろう!無印は無料で出来るから…。

はーじまーるよー。

目次

 

 

プレイ感想

4年くらい前にDDLCを初めてプレイし終えた後、これは……!!!!と感情が高まった

あの時の気持ちを少し思い出すような感じだった。Needy Girl Over Dose(以下ニディガ)
めちゃくちゃ良かったな…。今回の記事は感想雑記。

文章も整ってないしやたら長くてゴチャゴチャしてるけど許し亭。
考察とかとも違うし自語りとかも多いしネタバレあるからさ…!

そんな感じで…。

プレイ動画は全部Twitchにあるが、自分で見返すにもADV一本分はさすがに長すぎる。
なので…エンディング回収+αをまとめた。それでも長ぇのでほぼ自分用。

「こういうのね…面白いけどそこまでハマるつもりはないぜ…!」みたいな距離感だったので…
自分でもこんな動画作ったりしないと思ってたけど何か作ってた。そういう…衝動?
みたいなものがまだ自分にもあったのでやっぱり”こういうゲーム”…好きなんだな…って…。

俺のブログなので自分語りもするわけだが、自分はコンテンツを(見)終えた後、
泣けたかどうかでその作品の事を好きになってるか…などを判断しがち。

泣けたから好き!泣けなかったからそこまで!とまで極端な話をするつもりは無いが
自分の中の判断基準の一つとして「泣くほど感情を揺さぶられた」かどうかは
結構…いやかなり見ているのかもしれない。

ニディガは正直な所 プレイ中に泣きはしなかった。でもそれでいい。

でもそこまでハマるつもりは無いよ!…という判断もそれ故なのかもしれない…
今回は配信でプレイしたというのもあるけど、自分はあまり感情を表に出せないので…
配信でやっている以上、ボロボロに泣いたりまでは出来ないというか…
誰かに見られているという事に対してある程度のストッパーがかかってしまう。

配信外で一人で向き合っていたら泣いていたかもしれないけど、それはifなので…。
配信するもしないも どちらも良い所もあれば悪い所もあるし。

ただスタンスとしては いつもだったらこういうタイプのゲームをやる時は
誰にも邪魔されず自由で一人でじっくりと向き合いたいというのはある。

そんな俺が何故配信でプレイしたかというと、主人公が配信者キャラだったから。
本当にそれだけで深い意味は無い。配信者ならではのネタに共感したり、
自分の分からない小ネタを視聴者が拾ってくれたり…スラングやオタクネタが多いので
結果的に配信でやれてよかったなと思う。その時の感想とかも残せたし。

最後の展開の予想とかも特に…。これは本当に…残せてよかったと思う。
こういうの当時の事を忘れてしまったり、他の人の感想や考察に上書きされてしまうので。

こういう感想はその時にしか出力できない儚いものと思っているという話を配信中に
したけれど、最後のエンディング「Data0 ひみつのこと.txt」(I Need you)はまさに…
そういう感じで最後のテキストを読んで知ってしまったら戻れない。
記憶、感情も含めそういう形無きものが最後に残るのは素晴らしいプレイ体験だったなって…。

あめちゃんと一緒に歩んで全てを見続けたプレイヤーが辿り着ける仕組み的にも
このゲームは最後までやらないと本当に勿体ないと思う。
まぁどのゲームもそういう面があると言われればまぁそれはそうか…。そうだが…。

エンディングをいくつか見て、ほどほどで終わらせて後は配信外でやるか…?
配信で全てを見届けるか…を割と中盤まで悩んだものの、配信で最後までやって良かった。

いや本当…。

 

振り返り

思えば最初は「俺が天ちゃんになって最強の配信者になる」ゲームだと思っていた。

のりピは別の人だろ!

結果的にその予想…というか勘違いはある意味ホンシツだったのだが…
そんな事を知るのは最後の最後だった。ああ、そうか俺はピ!Pちゃんね。
よくよく考えればギャルゲーって話も聞いたっけ。みたいな所からスタートした。

(Pになるとは思っていなかったが)1周がアイマスくらい長いゲームと想像してたので
30日目に行く前にエンディングになって あ、こういうオチもあるんだ!?ってなったっけ。

でも途中で見れるのもあるならそこまで時間かからないか…?

あめちゃんは言う。

「自分の無限の承認欲求が満たされるためにはフォロワーが100万人は必要。
勝負は一ヶ月ってところかな。」ゲームの最終的な目標が示される良い導入。
これだけでも100万達成ENDとかダメだったENDがあるな…等々いくつか予想はつく。

…というのもあったけど、それ以上にまず目標100万ってヤバ!!が先に来た。

100万という数字が自身の承認欲求を満たすために過ぎないというのもあるが───
志が高すぎる…!!この女…強い!!!!!

…収益化しないと家賃が払えなくなるとか、フォロワーを増やそう!という目的に
ゲーム的な落としどころや都合もあるとはいえ。あめちゃんのキャラクター性や性格、
カリスマ性も感じさせてくれる。俺のような一般凡人男性とは違うな…。

規模や目標等々は違えど 自分も配信しているからこその感情というか…
伸ばすための工夫とか、他と比較したり 思うように数字が伸びない焦りもあったりして…
より強く思うよ。あめちゃんスゲェ~って……。

自分が配信してない時に出たゲームだったら そういう感情は湧かなかっただろうな。
100万て数字が大きすぎるな~という事くらいしか感じなかったと思う。

あめちゃん曰く 賞賛されるだけでは二流。

俺は称賛だけされてぇよ…。

なれるわけねぇ~…とネタっぽく自分を責めてはいるものの、あめちゃんは凄いよ。
冗談でもこれを言える胆力…精神力…。本当に尊敬する。なんなら俺の方が心が弱い。

あめちゃんはクソザコメンヘラの皮を被ってるけどその実、王者の器があるというか…。

元々写真だけ投稿してたアカウントで万越えフォロワー獲得してたっていう事実もあるけど
ネット慣れしているし 何かあった時の対応も裏垢で完結し決して表には出しすぎず…。

プロや─────。まぁそうしないとね…みたいのはあれどこれが中々…。

 

あめちゃんのこと

ゲームをプレイする時にどこまで自分自身の素の人格で考えるか…登場人物へ感情移入するか…
ロールプレイに徹するか…などなどでプレイ体験や思い入れは大きく変わると思うが
こういうゲームには特に…特にそういう面は強く出ると思う。

まぁあくまで自分が楽しむためにやってるというのもあるし、のめり込みすぎても
よろしくないというのはあるけど(というのはこのゲームの最初でも注意されている。)

自分は(ゲームに)まっすぐ向き合いたいと思っているんだけど、それもまたエゴで。
一緒に沈むほど覚悟は無いし、基本的にはいい人のフリをしているだけだから…。

表垢と裏垢を使い分け、ピ(俺)へのLineでは素を見せてくれるあめちゃん。
ゲームを何週もしてエンディングを見たり、配信内容やTwitterに投稿される愚痴を
集めていくと…どんどんあめちゃんへの理解が深まり解像度も好感度も上がっていく。

超天ちゃんもか…実は…俺もなんだよ…。

あめちゃんには俺(プレイヤー)がいなきゃ……!せっせとスケジュールを管理し…
気づけば思考はシンクロし…俺にはあめちゃんがいなきゃ……という深みへ…。
ああ共依存。いや──これは──────。

最終的にあめちゃんは独り立ちし、ピである俺は捨てられ、一つのテキストファイルが残った。
存在感は常にあったものの絶対に読めなかったテキストを最後の最後で読んで知って…
ああ~~…………ってなる良いゲーム体験が出来たな…。サイコ~。

 

「あめちゃんを好きになれるかどうか」というのも
このゲームを楽しめるかどうかの要素と考えているけど、実際どうなんでしょうね?
これってプレイヤーの過去の経験とか人生とか含め関わってくるとは思うし
人によってはトラウマとかフラッシュバックとか色々あるだろうし。

考え方や性格が全然違う方が案外没入感あったりするのかな?
俺は割とあめちゃんに近いタイプ…と思ったけど、思い返すと全然違う面もあるし、
やっぱり要素要素でしかないか。幸か不幸か自分はあめちゃんのこと好きになれたけど。
なぜならあめちゃんは架空の人物なので。

だが待って欲しい!!!あめちゃんは実在する────!!!!

プレイしていて常に思っていたのは…解像度の高さ。こういう人”いる”

現代日本(っぽい世界)が舞台で日常を垣間見れる要素がゲーム内で沢山描写されてる
作品のキャラだからこそ、色々見たり知れるっていうのは大きいのかなぁ。

様々な人間の嫌な部分…悪の部分…隠したいと思う気持ち…色々ごちゃ混ぜにして
集合体があめちゃんというキャラクター性を作り上げている…!ように感じる。
もちろん悪い部分だけでなく良い部分もある…よ。

無限大の承認欲求とか…志の高さとか…カリスマ性とか…。

薬も摂りすぎると毒になるように 良い部分でも行き過ぎるとね…。みたいな…。
壊れちゃった人も見てきた……。行き過ぎた承認欲求に潰された人は…悲しいね……。

ニディガはゲームだから その結果をエンディングという形で沢山見せてくれたな…。

 

エンディングについて

Rainbow Girl

誰も不幸になってないエンド。お菓子食べてただけだし…。

やっぱり自分はこういうのが一番好きだから…。

二次元の女の子が現実世界のプレイヤーに恋をした曲と同名のエンディング名。
やっぱりそういう事でもいいのか…?なんにせよ余地があるのは良いなって…。

でもメタギミックを推すゲームではないので…。あくまでエンディングの一つ。
天ちゃん自身がニディガの世界をゲームと認識したというよりは…
なのかな…?とも思う。人によって解釈が分かれると思うし余地があって好きなエンド。

 

Milkey Way Train

Switch版、及び追加アップデートで追加されたエンディング…あまりにも美しい…。
この一枚絵だけでも良すぎる…。曲もまた良いんだ…。


INTERNET OVERDOSE

一番力(リキ)入ってんなコレ…というエンディング。実際一番演出も凝ってた…。

「製作陣の気合を全力投入したエンディングが完成。あまりに全力すぎてめちゃくちゃ重く、
ギリギリのタイミングでようやくプレイ出来るくらいには軽くなった。」

…とスタッフ本には書かれていたが…。初期案とかどうなってたんだろう…。

 

ある程度ゲームをプレイしていて思ったのは、このゲーム(プレイヤー側から見て)
幸せなエンディングって全然ないんじゃないか…!?という事。

勿論全てのエンディングがバッドと言いたいわけでも無く。
どの視点で見るかによって考え方も変わるから…。

俺はあめちゃんが幸せならそれでいいからよ…。

あめちゃん一人の人間としての幸せというより存在が大きくなりすぎて、
神になったり(教祖エンド)、偶像…天ちゃんという概念みたいになるエンドも割とある?
(世界一の配信者エンド)(インターネットやめろエンド)そういうのが好きかも。

全てを知った後に見え方が変わったエンディングもあるよね。

NTRエンド(馬マスク)とか。

 

メタと衝動

メタ要素が好きなので、ロードしまくって良い結果にしようとしたり、雑なプレイを
咎められる(エンディング)とか無いかな…。と期待していたが恐らくこのゲームにはない。

ある程度エンディングを見て、製作側に対して底が知れない恐怖というか、
用心しながら遊んでいたので 淡い期待もしていたが…。

配信中に少し話をしたが、自分は割とそういうメタへの欲求がある。

ああ、でもアレか。ゲームの仕様で出来る事をメタで説教されるのウザい!って話も
よく聞くから…自分はそれを肯定してるってだけだな。

 

少し話は逸れるが DDLC+の隠し要素を解禁するため避けられない要素に通称
詩ガチャと呼ばれるものがある。1プレイごとにランダムで3枚手に入る
「特別な詩」と呼ばれる詩を全て回収するためにゲームを何周も遊ぶ必要がある。

この詩ガチャが中々に曲者で10周ではきかないくらい再プレイを要求させられる。

自分がこのゲーム自体に特別な感情があるというのもあるが 扱っているテーマだったり
初めてプレイした時のインパクトだったり ゲーム自体のメッセージ性とかもあって
大切に思えば思うほど、隠し要素解禁という欲求のためだけに(一周が短いとはいえ)
何周も何周も作業のようにオートで飛ばして消費してしまう行為が凄く嫌で…。

「じゃあオートとかせずじっくり遊べばいいじゃん」というのはもっともなんだけど、
だからこそ…という話で気持ちの問題ですな。行為は否定したいけど実際やってるし…という。

そこも含めての演出だったりもして 良いとか悪いとかで語るのもアレという話でもある。

 

多分自分は「リセットさんに叱られたい」みたいな欲求を色々なゲームに求めている。

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(※どうぶつの森シリーズでゲームをセーブせずリセットした際に出てくるキャラ。)

リセットする度に現われて説教し…長い説明を聞き流そうとしてボタン連打すると
それも感知して説教してくる…。初見時は心を見透かされているようで衝撃を受けた。

ボタン連打なんかは初見時は知ってて連打するなんて発想は無いもんだから
早く話終わらね~かな…ってガチャガチャ押してると上記のセリフが飛んでくる。

 

こうやったらどうなるんだろう…というプレイヤーが試した突飛な行動に対して制作者側が
想定していなかったり、そういう仕様にしなければ こういう返しはあり得ないわけで…。

プレイヤー側と製作者側のコミュニケーションというか…。そういうギミックに心惹かれる。
だからメタとかイースターエッグとか好きなんだな。

話が逸れたけど、ニディガ開発はそういうの想定はしまくってそうな印象があった。
相手が嫌がる事を分かっていないと効果的な嫌がらせは出来ないから。置き攻めというか。

胸糞悪いエンディングや心を揺さぶる話を書くために…って…。
そういう信頼感もあったので…。

でも全部終えてから考えると、多分想定してるだろうしやろうと思えば用意する事も
出来たと思うけどプレイ感とかコンセプトにブレが発生しそうだしで無くて良かったなって…。

あったらあったで良かった!って結局褒めてたと思う。なんなんだよ。

 

終わりに

良いゲームだった。掛け値なしに。

思えば…ゲーム中の俺は誰よりも傍で見ているピというロールを演じていたが
一方で…どこかで一歩引いた所から見守っている存在でもあった。

あめちゃんが幸せならそれでいい…。

というスタンスではあったのでゲーム的な役割ではピだったものの、
距離感としてはやはり友人というか年の近い兄妹というか…医者と患者というか…。
恋人同士の感じでは遊んでいなかったなって。配信でやってたからこその照れもあるのか…。

全てを知って改めて思うのは、結果的に俺はピであり、イマジナリーフレンドとしての
立ち位置でもゲームをプレイ出来たのかなぁとも思う。体験としてはかなり良かった。

 

自分と同じ名前の人の詩集を読んだ話…。本名(雨=れいん ちゃん)の話、
その話を聞くたびに元ネタの本が現実にもあるんだろうな~…気になるな~と
思っていたらやはり存在する。
(あめちゃんとの会話にしきりに出る好き好き大好き!も関係してたのは後から知った。)

本は結構高騰してはいたんだけど、なんやかんやあって買ってしまった。
高いは高いけど比較的安く見かけたので……。(まだ届いていない。)

  ひき裂かれた自己 | みすず書房 結ぼれ | R・D・レイン, 光彦, 村上 |本 | 通販 | Amazon

単純にニディガ(及び他の自分の好きな作品の)理解のためにも読んでみたい…!
というのはあったんだけどそういうの抜きに…。自分にはちょっと難しいかもだけどね…。

 

いや~しかし……俺はハマらないよ!と言っていたはずなんだが……

まこ立会人 on Twitter: "うどん、うどん、うどんと来たから今日 ...
蓋を開けたらズブズブだった。いいゲームだった。

じゃあな!

 

※Milkをプレイして…の記事とセットで書こうと思ったらニディガ記事が長くなりすぎた。
次回以降書くかも…書かないかも…と言う感じでヨロシャス。