NRSGのRTAブログ

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Roommania シリーズ感想

久々の日記更新

 

もくじ

 

令和に、初プレイ。

Roommania#203感想

2024年3月、初めて Roommania #203 というゲームに触れました。

配信アーカイブはこちら

ルーマニア…名前は聞いた事あったものの、どういうゲームか知らなかったんだけど
説明を聞くとめちゃくちゃ好きそうな感じだな…と思った。というか実際、
こういうゲームありますよってオススメしてもらったので興味を持ったのでした。

どんなゲーム?

プレイヤーはアパートの一室に住み着く神様となって、アパートの住人ネジタイヘイを
見守りつつ、平凡な彼の人生を波乱に富んだ物へと変化させる、人生介入型
アドベンチャーゲーム。(wikiから引用)

もうコレ聞いただけで好きそ~~ってなった。

自分は神やオバケ、上位存在になったりしつつ対象の運命を変えたり人生を変えたり…
自由にふるまったり…そういうゲームが好きだな…と自覚し始めた所だったので…。

配信でやったゲームだと街とかもそういう系譜かな。あれは神では無いものの。

そんなわけでRoommaniaは神になってネジ君の人生を色々変えてくワケなんですが
人生を変える方向性が…想像していたのとだいぶ違った所が面白いと感じた。

ベッドの下に隠れていた雑誌を神が目立つ位置に置いてやると、ネジは演劇雑誌を読む。
そんなタイミングで彼の家に届く演劇チラシ。数か月後…影響された彼は後に舞台に立つ…。

ほんの些細なきっかけを与えただけで、ネジの人生は大きく変わる。
神様がやった事といえばせいぜい雑誌の位置を変えたくらい。シナリオは様々で、
影響されるモノや環境によってネジの性格や人生も大きく変わっていく…。

ネジタイヘイというニュートラルで影響されやすい人間の可能性を感じるし、
これを遊ぶプレイヤーに対してもお前もこうなれる、と言われているような…
終わった後はそんな気持ちになった。人間賛歌を感じたのかも。

初めてのオフ会。家に来た友人は全員ダンボールをかぶっていた。そういう文化…?

やたら多い番組やラジオ、番組を見てつぶやく独り言、丁寧すぎるヤクザキャラ、
常識がちょっとズレてる世界、世にも奇妙な物語的なブッ飛んだSF展開などなども含め…
様々な要素が絡み合ってRoommaniaの世界感が構築されていてそこが面白かった。
一つの部屋で物語が完結しているのもまた良かった…。

ネジが出かけていても神として部屋にいる事で隣の住人の声が聞こえる演出とか…。
めちゃくちゃ良かったし衝撃を受けた…。こういうのもあるのか……!!と…。

 

やっぱり セラニでしょ。

世界観構築の話を続けると避けては通れないのが作中で活躍するアーティスト、
セラニポージ。めちゃくちゃ良かった。

セラニポージは、かつてセガがリリースした『ROOMANIA #203(2000年発売)』および
『ニュールーマニア ポロリ青春(2003年発売)』の中で、主人公のお気に入りとして登場する架空の音楽ユニット。
ゲーム中にセラニポージ自身が登場するわけではないが、主人公がCDを聴いたり、ラジオから流れる音楽に
使用されているなど、ゲーム世界と現実世界を結びつけてプレイヤーに現実感を感じさせるエッセンスとなっている。

プレイ時はお恥ずかしながらセラニポージの事を全然知らなかった。
今では海外でバズって踊った動画とかがめちゃくちゃ増えてるとのことで…。

その流れもあってサブスク解禁やテンポアップ版を発表したりとまた動きがある模様。はぇ~。

ゲーム抜きにしても良い曲が多かったけど、各シナリオのエンディングがセラニの曲で、
歌詞がネジの人生や心情を表していたりと…。ゲーム内と現実をリンクさせている試みも含め、
Roommaniaという作品の世界観を作り上げているのがメチャクチャ…イイ…。

自分がRoommaniaに触れたタイミングも教えてもらったから、だったけど
セラニがサブスクに来たタイミングで~とかも含めて良いタイミングだった。
これも神が玉を投げてくれたおかげだったのだろうか…。と思ったり。

 

集めすぎ、苦労しすぎ。

ニュールーマニア ポロリ青春

配信アーカイブはこちら

2024年4月から続編、ニュールーマニアを開始…。
中古相場が結構高くなったので#203を終えた後すぐに購入しておいてよかった。

前作から数年後、社会人になったネジが主人公。今回は女の子主人公コイズミカカトが増えた。

今回はシナリオもボリュームアップし、全7話+サブシナリオ。
前作が全4話だった事を考えると大分増えたねぇという印象。

個人的な印象の違いはこんな感じ

203ネジとポロリネジ、どちらもネジタイヘイだし本質は変わっていないんだけど、
描かれ方というかゲームシステム的にはこういう印象。時間軸の描き方的な話で。
どっちが良いとかって話ではないけど、スタート地点が同じ所から4つに分岐する
203ネジの描かれ方が好みかな。シナリオはどれも良かった。

ひょんなことから芸能人デビューして成金ムーブをかますネジタイヘイ

203よろしくどこかビターな終わり方や切ないエンディングも多くて…。
個人的にはせっかくカカトが新主人公として増えたのだからもう少し出番が欲しかった。

変な番組も多い これは指相撲大会の司会と解説

テレビやラジオ、独り言の収集要素も気づいたので頑張って集めました…。
その辺に関しては後日また新しい記事を書く予定です。が一応ここにも貼っときます。

ニュールーマニア サウンドコレクション 支援リスト - Google スプレッドシート

この収集要素がま~~~~めちゃくちゃ大変だった。
その辺の話はまた今度別記事で描きたいと思いますが、まぁこの苦労したのも含め
ニュールーマニアのゲーム体験だったなと思う。ここまでやるとは…ってなったし…。

ゲーマーの欲求としてフルコンプを狙おうとすればするほど、低確率ボイスを集めるために
動きが効率的に、同時に機械的になっていって結果、ネジの操り方が露骨になって…。

ネジの独り言や番組の多さのおかげで構築されていたRoommaniaという作品の世界を
俺自身が壊していくように感じてしまったのは少し悲しさもあった。

テレビの電源を付けたり消したり付けたり消したり付けたり消したり付けたり消したりするネジくん
プレイヤーの意志が介入しすぎている

 

令和の、Roommania

どっぷりRoommania世界にハマって色々攻略本とか買えば買うほど、2017年に
復活しかけた精神的後継作の開発断念してしまったのが無念だ…と思う。
続編ではないとはいえ…新しいRoommaniaをやりたかった…。

画像 画像

でもRoommaniaのRoommaniaたらしめているであろう部分、セラニはもちろんのこと
ネジタイヘイという存在も自分の中ではとても大きくて、精神的後継作の主人公は
ネジじゃないからこそRoommaniaの新作ではなかったんだろうな…というのも感じる。

実際プロデューサーは自身がRoommaniaのファンだからこそ
自分が新作を作るのは…というのもあったみたいだし…。

Project one room の企画がポシャってしまったのもあり…Roommaniaみたいなゲーム…
やりてぇ~…っていう欲はあるんだけど、上記で触れたようにセラニやネジ、異常な数の
アホな番組等々が無いゲームはもう別物だと思ってしまうだろう…みたいな気持ちも少し。

幸か不幸かコンセプト…というか操作感?方向性だけは近いゲームは見つけたので、
代替品としてではなく別ゲーとして触れるのもアリっちゃアリ…なのかもしれない。

 

それはそれとして…やっぱ…やりたかったなぁ…
Project one room ………無念だ。