初めに
某月某日、 金八先生 の配信を終え、チュンソフトノベルゲーの面白さを改めて感じた。
その流れもあり、ついに街を購入。
街…
昔からその名前と何となくの情報は知っていた。というのも 続編(的位置付け)の
428 は既にプレイしたことがあったし、そもそも街は超有名作品なノデ…。
まぁ何となく知ってた…ってと言っても本当に少し程度で…名作という噂と、
主人公が何人かいること。ザッピングのシステムがあるということ。
街と428はうっすら関係があるらしい…(小ネタがあるとか)それくらいのもんで…。
※古い作品ではありますが画像/文章ともにネタバレ有りの感想雑記。
これからやる人は注意。あと考察とかはなく、あくまで個人感想の垂れ流しです。
熱が失われる前に急いで書いた感想。読みづらい所多々あると思いますがご了承下さい。
目次
プレイ感想
追記/2023/07/15 街 感想配信 ※内容はこの記事と近いです。
めちゃくちゃ面白かった!!
クセが強いと言われがちなタイトルだけあってプレイ感想は確かに…うん…。
クセは強かったな…。でも名作…!!いや、だからこそ名作だと思う…。
人によっては合わない要素にもなり得るけども…。刺さる人にはめちゃ刺さる!
(まぁ大体そういうもんか)俺は楽めちゃくちゃ楽しめた。
配信でプレイするのは難し~と思った。
各キャラが頻繁にZAPで飛ぶし、一度見逃すと細かい伏線に気づけなかったり
話に置いてかれてしまう要素もある。高頻度の生配信との相性は良くなかったな…と反省。
そういう意味では視聴者に対して優しくなかったな…と反省。かなり視聴難度の高い
生配信であったにも関わらず毎回見に来てくれた視聴者氏達にBig感謝…。
これは街が云々より自分のプレイスタイルとか配信の頻度の問題で…。視聴者が挨拶や
コメントをくれた際は前回のあらすじや今の展開の説明を入れることは途中から意識。
しかし…とはいえ…。
ノベルゲーやADVを配信でプレイする時の今後の課題だ…。
でもあのテキスト量のゲームをほぼ全部朗読しきったのは圧倒的成長を感じる。
他のゲームでもテキストが多いゲームは結構苦労した過去があったけど
街のテキスト量はその何倍、いや何十倍レベルで軽く超えるだろう。ノベルゲーだし。
一本のゲームでパート25を超えたのは初めてだった…。
面白かったところ
役者さんの表情や表現力が凄くてコミカルで楽しい写真が多い。
今何をしているのか、どういうシーンなのかがめちゃくちゃ分かりやすい。
漫画の一コマを切り取ったような。一枚絵として良い画が多い。
TIPSのセンスやテキストのノリが良い、キャラクター造形、BGM、盛り上げ方、
演出…余韻とかとか…。とにかく全体的にメチャクチャ凄かった。
日曜日や白峰忠道のテーマなど、サブキャラにもそのキャラ専用のイメージBGMがあったり…
ほぼBADENDのワンシーン(+α)にしか流れない曲があったり…そういう所も豪華だ…!!
8人を平行に動かしてZAPしながら複数の視点(神の視点)で見ることで、同じ人物でも
意外な一面を知れたり…という所に自分は一番このゲームらしさを感じられた。
誰もが人生の主人公であり、同時に誰かの人生の脇役なんだな…というのを感じられてよかった。
ここでこの人と繋がるのか…!みたいな体験もゲーム特有で面白い体験だった。
新たなキャラが出た時にその後の展開を予想してみたりもしたが、BADを引くと
予想の斜め上のことが起きるのも面白かった。BADといいつつこちらの方が幸せでは…?
というものも多い。まぁ何を以てして幸せか…なんてのは俺達には分からんわけだが…。
キャラ別感想
街、文体だったりキャラクター性だったりキャラによって雰囲気がガラリと変わる故に
誰のシナリオが好きかは人によって違うだろう。LIVE A LIVE もそういう面あるけど…
どのシナリオも癖があって楽しめた。以下感想。紹介順と好みは特に関係ない。
あえてバラバラにしとります。
雨宮桂馬編
キャラ、シナリオも含め一番主人公!っていう感じで物語のスケールも大きい。
メインBGMもメチャクチャかっこよかった。
桂馬編は何かとBADENDで渋谷が壊滅するが正規ルートだと爆発しない。
シュレディンガーの爆弾。暗号要素はメチャクチャ難解。音階とか変換とか…。
シナリオ上で桂馬が全部気づいてくれるのでそこは助かった。
真犯人の名前を入力するパートはあえて間違えるとメタギャグENDが見れて面白い。
3日目で終了したウシちゃんが出てくる所で興奮した。先にエンディング見た主人公が
別のシナリオで出てくるのと主人公3人集結っていうのがアツすぎる…。
桂馬、他キャラ視点だと妙に説教臭くて馴れ馴れしい所が描写されがち。
そういう所も含めてオタク刑事なのでせうか…。会話時に地雷を踏む率が高い。
街…というか桂馬シナリオの影響で雪印のコーヒー牛乳を何本か飲んだ。
こういう現実にある商品が作中で出ると影響受けちゃう。そういうパワーがある。
市川文靖編
全体を通して陰鬱…。テキストの空気もあるだろうけども。
でもチュンソフトってそういう方が得意という勝手なイメージがある。
主人公が創作者ということもあり、自分が本当に描きたいものと売れるもの、
客が求める物…との狭間の苦悩や葛藤がで描かれていた良かった。
薬や幻覚、発狂の要素も好きだ。
自分の意思とは無関係に作品が出来上がってしまう上、それこそが世に求められ、ウケるホン…。
数少ない理解者、木嵐さんとのシーンは「街」の中でもこみ上げてくるものがあった。
それだけに最終日は純文学代表の木嵐さんが失脚し…陳腐、俗悪を体現していた
カバ沢が昇格するシーンは辛いものがあった。現実は残酷だ…。
街という作品で電話をかける描写があると大体市川に繋がるお約束がある所が好き。
作中内でそういうお約束やルールを感じられると予想したり、当たった時に嬉しい。
市川シナリオに限らず、街は全体的にそういう所があると感じている。
バラバラの伏線を読み解けるようになると、なぜBADになったか?の予想がついたり
ここを変えれば上手く行くんじゃないか?という挑戦と結果がパズルのようで気持ちよい。
誰かが電話をかける度にコレ多分市川に繋がるだろ!という気にさせてくれる。
その度に電話の相手に皮肉を言ったりおちょくるのは彼の悪癖だが…。
5日目。マチェートで自分の腕を切り落としてカバ沢に送ったりする所は狂気。斬!
トラックに轢かれて即死ではないので作中で死んだ描写こそ無いけれど自分の中では
市川はあの後死んだものとして扱っている。最後のシーン含めここはどう解釈するか…。
タイトルのシュレディンガーの~の部分は最後、轢かれた市川の生死のことを
言っているのかとも思ったけど、一人の人間の二つの人格(左手/右手)のどちらが
オリジナルなのか?…みたいな話なのかなとも思った。
死んだパターンだと虎駆運太が殺したことになるのは結構ショックではある。
運太は主人公ではないけれど彼の選択肢を変えれば市川も助かったのかもしれないね。
市川のことを思い出すと讃美歌が流れる。
細井美子編
美子の前向きで明るい性格もあり基本コメディで進むのが良かった。
自身のBADも明るいものが多い印象。美子の鈍感さや図太い面が良い方向に作用してるのかな。
正規ルートでは他主人公との関わりが薄い印象…。その分BADでは面白い絡みが多い?
正志と公園でワニを倒すワニワニパニックEND、正志に催眠術をかけられるENDが好き
他主人公と関わると何かと運命を終わらせている気もする…。
・市川を絞め殺す ・牛ちゃんを餓死させる ・UFO関係で全滅 など…。
変な男に好かれがち。
美子のことを好いている男なのにようちゃんは割とマトモ…。いや…17kg痩せろは大分…。
でも和解して良かった。
当初の目標/目的は達成されていないものの…。まぁ仲直りしたし二人が幸せならヨシ!
正規ルートでSF要素あり。ハチャメチャだ…。
5日目は勢いがありすぎてついていく前に何か終わった…。ある種市川編より怖い。
薫があまりにもいい子すぎるのと対比して話が進むほど美子がどんどん卑屈になって
性格が悪くなっていくすれ違いが悲しい。END後ちゃんと和解してくれていると良いが…。
ジェロニモが桂馬編と美子編で全然印象が変わるのも街らしさと感じてる。
キミそんな奴だったっけ…!?…というのを知れるのは神視点のプレイヤーだけだ…。
篠田正志編
かなり好きなシナリオ。
謎の組織「七曜会」に脅迫され、自身も七曜会に入会させられた平凡な大学生、
主人公 篠田正志がターゲットを次々に脅迫していくことでその才能を開花させていく話。
普通に生きていたら絶対に気づかない脅迫という才能がメキメキと開花していく様が面白い。
どことなく福本漫画の空気を感じた。(銀と金)
七曜会のメンバーも脅される相手も個性が強い。パチンコ男との友情も熱い。
5日目はついに日曜日と正志が戦う,。そこからの正規エンディングは…。
後半駆け足だったな~…。色々投げっぱなしで急に終わったし…。
でもアレはアレで間が抜けてて嫌いじゃない…。
言い方を変えれば正志の5日目、それ以降は想像の余地があるので…。
正志の最終日は日曜日との会話分岐もBADENDの種類も色々あって好待遇。
正志編はそういう雰囲気も含めて好きだ。
高峰隆士編
高峰隆士とかいう生きづらすぎる男。血と暴にまみれた数年間…。
渋谷に帰ってきてからの5日間も毎日誰かしらを殴ってた気がするし、何かと悪夢を見ていた。
他主人公との関わりもあまり無いが、関わると知らない相手でもいきなり殴ったり
戦おうとするのは性格か…。桂馬編後半のウシちゃんとの絡みはかっこよかった。
誰も寄せ付けないような鋭い眼光、素直になれないが人との繋がりも求めている。
不器用な生き方しか出来ない…。
もあいの爺さんと出会い、新しい生き方を探して旅に出ようとしたところで…。
5日目、新たな人生を求め…。最後は…。
同じ女を愛した者同士、市川と関わる話は好き。
父親と上手く行ってない、ifのBADでは末永を殺めてしまう等の共通点はある。
間違い電話なのに妙に続いてお互い自分の状況に当てはめて意識してしまうとか、
トイレで蹴とばして生死を確認するシーンが好き。
飛沢陽平編
コメディ系。当時見るのと今見るのでは大分印象が変わるかも…。倫理観とか…。
とはいえ個人的にはかなり楽しめた。登場キャラも個性豊か。青ムシが濃すぎる。
陽平の行動や言い訳に対して「コイツ…!!!」と思う事も多々あったが、言い訳の
頭の回転の速さだったり、あえて二人の女の子同士をぶつけて誤魔化すクソ度胸が面白い。
最後の最後まで「どう着地するんだこの話は…!?」とワクワクさせてくれた。
物語の後半では段々陽平のことがより分かってきたり、陽平自身も成長していく様子が
描かれると、プレイヤーの愛着も湧いてくる…。と思う。俺達も陽平にほだされている。
マジでどっかで痛い目見てくれコイツ!!という気持ちは少しだけ薄まったし、
それはそれとして…どう着地させれば納得するんだオレは…!?とワクワクした。
一番最後に今までついた嘘が最悪の形でバレた所が盛り上がりが最高潮だった。
今までの嘘や伏線はこのためにあったのだ…!!
馬部甚太郎編
ウマちゃん、ウシちゃん編はどちらも良かった!街で一番好き(2つで1つ)。
自分は入れ替わりや勘違い、言葉遊びが好きなので馬、牛シナリオが特にお気に入り。
一人で二役とか二人で一役…みたいなキャラや設定自体が好きなので…。
ウマちゃん編、最初は銃を撃つだけで倒れてしまうような…大根役者にも程があるだろ!!
というレベルの人だったのに…。たった三日で修羅場をくぐり成長していく様が描かれていて好き。
ウマちゃんとウシちゃんは顔は似ているのに中身の性格や能力は正反対…というのが
入れ替わりシナリオの面白さを上げてて…そういうのやっぱり好きだ…。
時にはそのせいで死んだりするけど…。甘いものをおいしそうに食べてバレて殺されるとか…。
生きるための大立ち回りをする覚悟のシーンがかっこよすぎた。
テキストも盛り上げ方が上手すぎる。泣きそう。
最後の最後でOPで歩くシーンがウマちゃんの演じたシーンと分かる演出がニクい…!
牛尾政美編
元ヤクザがひょんなことからロケ隊へ入れ替わる…。の牛編。
台本があったのも手伝って、自身の置かれた状況を把握するのは割と速かった。
ウシ、ウマ編は本当に…物語として二つの状況を一緒に観れたのが面白すぎた。
街の中でもこの二つの話はザッピングしながら少しずつ遊べたことでより楽しめた。
業界用語が分からないギャグはウマちゃん編でもあったけどどちらも面白かった。
拳銃を舐めようとしたりトラックをバックさせたり…。
牛/馬編
ウシ編とウマ編は最終日に二つの話が一つに交わるのが熱すぎる!!
ここは428のような盛り上がり方でそういうのも好きだ…。
牛/馬役の役者さんの演じ分けが本当にうまくて、顔だけで今どちらのシーンなのか
どのキャラクターを演じているかがわかるのが凄い。二人セットで見れる最終日は激熱!!
ラストの畳み方がメチャクチャ好き。
三次をただ捕まえるだけでは駄目で…。ウシちゃんの無実も立証しなければならない。
しかし三次は自分が捕まったら牛尾は仲間だったと警察に言うつもり…。
一体どうすればいいんだ……!!
三次の保身、自分だけが助かれば良いという気持ちをも利用した大芝居を打つ…!
ウシちゃん迫真の演技はあの三次をも騙す…!!
慎重で狡猾な三次を倒す最後のピースが「演じること」っていうのが
このシナリオの〆として最高にカタルシスを感じる。
ウシちゃんやウマちゃんの演技力、鯨井刑事の協力…。
牛、馬編は街のシナリオの中でも目的が明確。
アクションパートもあるし軽快なギャグもキレキレ。道中様々な事件が起きまくって
どうなるのかが予想もつかなかったけど最後は気持ちよく、かつ本当に綺麗に終わった…。
欲しいもの全部入り!みたいな感じで読んでて楽しかった。大好きなシナリオ。
三日で終わるのはちょっと残念だけど、作中内では結婚式に出席していたり
警察所に居たりとちょっと描写はあるんだよね。そこに至るまでもドラマがあるんだろうな。
隠しシナリオ①
高峰厚士編
親子の切ないすれ違いの物語。
隆士が渋谷に帰ってきた日、厚士は隆士が子供の頃の夢を見る。
3年ぶりに家に帰ってきた隆士と顔を合わせた二人は喧嘩になってしまう。
こんな事本当は言いたくないのに…。しかし厚士の口から出る言葉は………。
お前ら本当親子だよ…。
隆士に殴られ気を失っている間、<隆クン>との思い出をうわごとで繰り返す父…。
専用BGMが切なすぎる。隆士のテーマや伍長のテーマとも重なる所があるのね…。
花火が好きだった隆士の誕生日に日本中に花火を上げるも…その瞬間に隆士は…。
隠しシナリオ②
青井則生編
街唯一のアニメ絵主人公。陽平編、正志編で登場した青ムシが主人公のシナリオ。
マジで何なんだ……!!なんなんだコレ!!!!!
どうしてくれんのマジで……………コレ………。
1日目~5日目までフルで描かれるシナリオなのでボリュームも中々。
その上テンションがオタクの悪ノリ的ソレで、パロとTIPSが長い上に多いので…
読んでいて本当に疲れた…。声に出して読んでいたのもあり余計に…。疲れるシナリオ…。
街、最後の最後でマジで好み分かれそうなノリと話をブッ込んでくる。
でも幸いというか自分はコレ好き。しかし本当に危険なバランスだとは思う…。青ムシよ…。
ここだけ嫌いって人がいてもしょうがない作品だとも思う。でも俺は好きだよ…。
選択肢が一切無いまま進んでいくのは隠し…というかオマケだからかな?とも取れるし
(他が実写なので)絵柄も相まってキャラ選択画面でも異様な存在感を放っていた。
プレイ後、ある意味街で一番感情を揺さぶられたシナリオだったと思う。
(PS版だと)恐らく一番最後に触れるキャラというのもあり…他主人公の性格や
行動を知っている状態で青ムシ視点で見れるというのも振り返りの意味もあり楽しめた。
アニメ絵の皆も見れたし。牛、馬とは関わってなかったのが惜しい。
陽平編で出てきた時も正志編で出てきた時も、あまりにも陽平のこと好きすぎるだろ…
と思っていたけど青ムシ編でも当たり前のように「それ」は より濃く描かれている。
感情がデカい上にぐちゃぐちゃにひん曲がってて歪んでる…歪みすぎている…歪(いびつ)。
陽平は最後、自らの非を認めユキと亜美に謝罪する。その道中で青ムシに出会うが…。
自分の非を認めた陽平には青ムシのチクリ、脅迫は全く意味を成さない。
プレイヤーの妄想や妄言ではなく作中でシッカリ書かれてるの、あまりにも盤石。
理想と現実
青ムシもまた生きづらさを感じていたキャラというか…。
持ち前の前向きさで何とかごまかしていたにすぎないというか…。
自分を守るためそうならざるを得なかったのでは…?みたいなことも考えてしまう。
歪んでいるからこそあの場所に落ち着いてしまったのか…?それは俺には分からんが…。
ホームレス狩りの時、脅され流されつつも自分からは人を撃とうとはしなかったのは
青ムシの素の性格だとは思う。エゲレス書院に行かなければ…黒川と出会っていなければ…。
隆士にボウガンで撃たれ死にかけた青ムシは夢で宇宙人、ヘチマールから選択を迫られる。
今までの生き方を変え、ワイルドでデンジャラスな生き方を選択した青ムシは………。
たまたま拾った本物の銃で隆士を射殺してしまう。モデルガンだと思っていたのに…。
青ムシ編の最後、あまりにも悲しい真実に感情の置き所が分からなかった。
エンディングも明るく軽く流されて…。感情…置いてきぼり。ここまでやるか…!?!?
青ムシは確かにクソ野郎ではあるが…これでは…あまりにも救いが無さすぎる…。
青ムシ編だけがアニメ調で描かれていたのは、青ムシが獄中で描いたネームを…
もしくは外に出てから描いた作品を(俺達は)見せてもらっていた…。
という事が最後に繋がって終了…。
こんなに悲しい最後なのにエンディングの曲や絵はコミカルなのがより悲しさを引き立てる…。
カラ元気というか…虚しさというか…。あまりにも救いが無さすぎるだろ……!!
なんちゅうもんを……なんちゅうもんを食わしてくれたんや……。
なんて悲しい漢なんだ……。青ムシ……。
ifに思いを馳せる
街というゲームはプレイヤーは神の視点になって様々な人間の行動を覗き、
時にはプレイヤー自身が選び、BADEND引くたびにやり直して進めていく。
言い換えれば何度BADを引いてもやり直しは効くし、時にはわざとBADを見たりも出来る…。
だのに…。だのに…………。
青ムシ編では選ぶ権利すら無いんだネェ…。
赤と青、どちらを選ぶ…?なんて言われようが 銃で隆士を撃つかどうかも…。
俺達プレイヤーには選択が出来ない…。ゲーム側に勝手に進行される…。
ウマちゃんも本物の銃を偽物と思って警官に撃つシーンがあったがアレは当たらなかった。
ここは選択肢を誤って殺してしまうBADも無い。主人公というロールの力…運命力…。
青井と馬部、どこで差がついたのか…。青ムシだから…仕方がなかったのかネェ……。
オモチャの銃ですら人には向けなかった青ムシが…というのも悲しい…。
クリア後に運命を変える選択が増えるとか、それによって隆士の死も回避!!
そんな事を考えていた時期もありました…。そんなものは無い……。無いのだ……。
一周目はBADだけど二周目で運命を変える…みたいのって割と最近のゲームの印象あるな。
まぁ多分昔からそういうゲームもあって、俺が知らないだけなんだろうけど…。
でも街はそうじゃなかったんだ。それでこの話は終わりなんだよネェ…。
いくつか不可解な点もあるけど結局、当作ではコレも語られず…。
本来は2への伏線という意味もあったのだろうか…。しかし……しかし2はもう……。
・三次は何故銃を無くした? ▶きーちゃんが関係していた…?
・本物の銃をニセモノと判断した人は誰…? ▶パトリック・ダンディ?
・選択肢があれば……!!・選択肢があれば……!!・選択肢があれば……!!
・宇宙人みたいな存在もこのゲームにはいたのに……!!
どうして………。
サブキャラ感想
街はサブキャラも良かったスね。個性豊か…っていうか個性しかない。
色々キャラごとに考えたかったけどだんだん疲れてきた。全員は語れないので
最後の方は雑に好きなキャラを上げる。じっくり話すのは数名に絞りつつ…。
新鮮ババア
このキャラを使い捨て出来るのが街のセンス。名前のインパクトだけと言われればそう。
牛編の最初にちょこっとだけ出て終了。宝石店が強盗に襲われても気づかない。強い。
コンビニ店員
5日間変な客ばかり来るコンビニの店員。街を支える影の主役…。
BADENDルートで来た変な客は数ある未来の内の一つだから正史では無いけど、
切り取った自分の手を送ろうとする客は正史で来てるんだよな…。
ウンチク少年
どこにでも急に現われるし人の話に急に割り込んでウンチクを語って帰ってく。
メタキャラというか、最初本当に人間なのか疑った。プレイヤーにだけ見えてるのかと…。
漫画やアニメの表現だと当たり前のようにある急に現われて解説…というネタを
実写表現の作品で現実の世界でやるので脳がバグる。まぁ宇宙人とかいる世界だけど。
尾形敬治
青ムシと並ぶ街のトリックスター。
趣味で警官の恰好をして「徘徊」している。偽警官なので…。巡回と言いたくねぇ…。
常に徘徊しているため昼夜を問わず主人公達に関われる。出るだけで物語を動かしてくれる。
サブキャラの中でも一番好きかもしれん。同時に街で一番怖い人だとも思っている。
日曜日が正志に脅迫のコツを教える際「脅迫のネタにホントかウソかは関係ない。
デマでもウワサでも、それが表に出されると困るから弱点になる。」という話があったが…。
尾形は存在するだけでこの要素を満たしていると思う。脅迫の話とは別だが…。
彼自身が警察官かどうかなんて関係ない。彼が警察の恰好で街を歩くことに意味がある。
趣味で警官の恰好をしてパトロールしている奴なんているわけないだろ!!!! ※犯罪
だからこそ 警官にバレたら面倒だ…!と思わせたり 抑止力になるというか…。
登場するだけで話を動かせるんだよな…。正志やウシちゃんどころか白峰組まで…。
それだけなら本物の警察キャラでも同じ役割を持てるけど、ここにあえて
偽の警官を配置する所に街のセンスを感じる。やたらハイスペックだし…。
こちらの思惑の外に奴はいる。常人の理解の範疇を越えている……!だからこそ狂人…。
自分でも書いていて怖くなってきた。マジでなんなのこのキャラ…。狂ったアカギ…?
半年間警備のバイトをして、もう半年間で警官の服を着て徘徊するTIPSがあったが
警備員に間違われるとメチャクチャ怒るっていうのが狂気のエピソード。本当に怖い。
尾形のことを考えて一番気になるのは行動のきっかけとか動機…。
純粋に正義の心…?お前なら正規ルートで警官になれるだろ…!!!と思うが…。
でももう一歩踏み込むと、あえてそれをしない理由もあるんだろうな…という気もする。
警察上層部は腐っているから…?組織に縛られたくないから…?謎は深まるなぁ…。
尾形の運命の交差点、俺見てぇよ!!
街感想・終
ジャジャーン!と語りたい事がドバーッ!!一つの記事でもうバリバリのクタクタ!!
コレもんのコレもんで…。疲れた。まとめるのは不可!!
もっと話したい事もあるけど本当に疲れたのでここらで終わり。
いや~しかし良いゲームだった。本当に。曲も良かったし…。演出も良かったし…。
今回話せなかった事はまた気が向いたら。